見当パッチと職人の心がけ
横浜の印刷会社シュービの村田です
今日は寒くも暑くもなく、過ごしやすい一日でした。
ニュースで「日本の四季がなくなって、二季になっていく」と聞きましたが、
本当に毎年40度の夏が来てしまうのでしょうか。少し心配になりますね。

さて、写真の赤丸部分は印刷の際に大切な「見当(けんとう)」を確認するため、
紙の端に2mmほど印刷されるようにした“見当パッチ”です。
印刷機には、印刷を常に用紙の同じ位置に合わせるための見当装置が2カ所付いています。
前見当装置と横見当装置です
そのうちの横方向の装置を「引き針」と呼びます。
この引き針がうまく機能しないほど、用紙が離れすぎないように給紙台に紙を積むのですが、
ごくまれに、針が引けない位置を用紙が通過してしまうことがあります。
そうしたときには警告ブザーが鳴るようになっていて、
その箇所に合紙を入れておき、印刷後に確認します。
見当パッチ部分に色が付いていなければ、すぐに針飛びを確認できます。
現在、印刷を担当しているのは印刷歴30年以上の一級技能士。
もちろん針飛びなどはありませんが、
「転ばぬ先の杖」という気持ちで、今日も慎重に印刷しています。



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