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先日、社長を息子に交代しました。

大げさな式をしたわけでもなく、
いつも通りISO9001報告会を—-、
のつもりだったのですが。

社員のみんなから、花束をいただきました。
しかも、私と新社長の二人それぞれに。

正直、ちょっと驚きましたが
とっても、嬉しかったです!

そして、花束を抱えた瞬間、
「ああ、一区切りなんだな」と実感しました。

息子は息子で、
少し照れくさそうに花を持って立っていました。
社長になったとはいえ、
中身は昨日までと同じ息子です。

それでも、
社員のみんなが二人に花を渡してくれたことで
少しは実感したのかもしれません。

私は社長を退きましたが、
会社を辞めたわけではありません。
これからは「会長兼お得意様係」として、
もう少しこの印刷屋に居座る予定です。

給与も勤務時間も減りますが 笑

45年続けてきた仕事を、
こういう形で息子に渡せたこと。
そして、それを社員のみんなが
さりげなく受け止めてくれたこと。

花束よりも、
その気持ちのほうが、ずっと重たく感じました。

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「会長兼お得意様係」になります!

長い間「社長」と呼んでいただき、ありがとうございました。

本年1月をもちまして、社長を退任いたしました。

後任は、息子の 村田裕樹 です。

私同様、どうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、社長を退任し、これからは「お得意様係」

を始めることになりました。

せっかくなので、これまでの印刷屋人生を、

少しずつブログに残してみようと思います。

どうぞお付き合いください。

父と一緒に印刷屋を始めて、45年。

場所は 日吉 です。

「一緒に」と言っても、

父が最初から現場にいたわけではありません。

父は、写真屋をやめたあと、タクシーの運転手をしていました。

ある日突然、リョービの印刷機を買ってきて、

「印刷屋をやる!」

と言い出しました。

当時大学生だった私に、

「わしは忙しいから、メーカーに行って使い方を覚えてきてくれ」

と言い残し、

なぜか印刷は私の担当になりました。

当時、印刷は活版からオフセットへと変わり始めた頃。

小さなオフセット印刷機で安く印刷する会社はまだ少なく、

ありがたいことに、そこそこ仕事はいただけました。

とはいえ、父のタクシーでの稼ぎがなければ、

月末の手形を落とすのも大変な状況でした。

しかも最初から、

「借金も任せてくれました」。

キャッシングの方法も、

金利の高さも、

体で覚えさせていただきました。

銀行から借りられるようになったのは、創業3年目からです。

父が私に教えてくれたのは、

「高利貸から借りるな!」

「手形を切るな!」

ということでした。

でも、私は思いました。

「あれ? 機械は手形でしょう?」

この質問に父は、

「あれはマル専だ!

機械代にしか使えない、安全な手形だ」

と教えてくれました。

後で知ったのですが、

父は写真屋をしていた頃、

悪名高い O倉商事 という高利貸からお金を借り、

返済が遅れて乗り込まれたり、

融通手形で借金が増えたりと、

後始末が相当大変だったそうです。

経験者の言葉、重いです(笑)

結果として、

現在まで高利貸も手形も使わずにやってこられたことは、

本当にありがたいことでした。

大きな転機は、

父が大手スーパー ユニーさん から

仕事をいただくようになってからです。

それまでは、

店長さんが自分でリソグラフを使い、

B4チラシを1000枚刷るのに1日かかっていました。

この1000枚の印刷を、

1枚3円 で請け負うことにしました。

用紙が1円

裏刷って1円

表刷って1円

合計3円だと言う事です

今で言うオンデマンド印刷の計算式です

・車で30分かけて成瀬駅近くまで原稿引き取り

・製版20分

・印刷30分

・納品30分

用紙代、ガソリン代、私の人件費(時給370円)

計算すると――

ほぼ赤字。涙

それでも父は自信満々で、

「すぐに発注枚数が増える!」と言っていました。

半年後には3000枚、

1年後には1万枚。

1枚3円でも3万円の売上、

粗利は2万円以上です。

これが当たり、

日吉店、綱島、元住吉と広がり、

最盛期には ユニーさんへの売上は年商3億5千万円 にまで増えました。

今思えば、

自分が一番、調子に乗っていた頃です。

年商10億円を目指していた私は、

働いて、働いて、働いて、働いて、

夜中まで遊びました。

そして――

このあと、バブル崩壊です

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スチレンボードでパネルを作らせていただきましたた。
サイズは 160cm × 60cm
A判でもB判でもない変形です、そしてなかなかの存在感。

今回は周囲にアルミフレームを付けています。
見た目はシャープで格好いいのですが、
そのままだと角が少し尖っていて、
うっかりすると手を切りそう。

ということで、
納品前にヤスリで角を丸めています。
見えないところですが、
こういうひと手間が意外と大事だったりします。

それにしてもこのサイズ。
宅配に任せるには少し不安なので、
今回は自分で納品に行くことにしました。

作るところから、
安全と搬入まで。
最後まで責任を持って仕上げます。

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(四六判換算の小話)

私がこの仕事を始めた頃は、
印刷業者のまわりはプロばかりでしたから、
紙の厚さで話が食い違う、なんてことはあまりありませんでした。

ところが、ほぼ素人だった私がその輪に入ると、
「なんで厚さを重さで言うの!」
と、心の中で叫びながら、
実は私ひとりだけ話についていけていなかった、ということがよくありました。

厚さで言ってもらえれば何となく分かるのに、
重さで言われても、当時はまったく理解できなかったのです。

しかし、紙の厚さをマイクロメーターで測ってみると、
グロスコートとマットコートでは、
同じ紙でも厚さがまったく違ってしまいます。

「だから、重さで表現するんだ!」
そこで初めて、重さと厚さの関係を理解しました。

先日も、
「135kgって、どういう意味ですか?」
「厚い紙ほど、kg の数字が大きいってことですか?」
というご質問をいただきました。

そうです。
『四六判(しろくばん)という大きさの紙を、1000枚重ねたときの重さを kg で表したものです』
とお答えしながら、
「この説明で本当に伝わっているかな……」
と、内心思ったりもします。

印刷物を手に取ったとき、
「この紙、何kgくらいかな?」
なんて少し気にしてみると、
昔の人の知恵のすごさや、
モノづくりの裏側が、ちょっとだけ見えてくるかもしれません。

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旧年中は、紙のこと、印刷のことを通して

たくさんのご縁をいただき、誠にありがとうございました。

年明けの紙は、少し空気を含んでいるようで、

触れると冷たく気持ちも新たになる気がします。

今年も

・紙選びの小さなヒント

・印刷の現場で感じたこと

・「これ、実はよく聞かれます」という話

を、少しずつお届けしていきます。

2026年も、どうぞよろしくお願いいたします。

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2025年もあと5日!

今年も一年、ありがとうございました。
たくさんのご縁に恵まれた一年でした。
日々の仕事の中で交わした何気ない会話やご相談ひとつひとつが、
振り返るととてもありがたく感じています。

誠に勝手ながら、
12月27日〜新年1月4日まで 年末年始のお休みをいただきます。
少しだけ紙から離れ、頭と手を休める時間にしたいと思います。

また新しい年に、
紙の手触りや印刷の話をしながら、皆さまとお仕事ができるのを楽しみにしています。

皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。

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横浜の印刷会社シュービの村田です

商店街を歩いていると、
“色が抜けたポスター” を見かけることがあります。
特に夏の強い日差しのあと。

これは印刷屋としては少し切ない光景でして・・(笑)

屋外に貼るポスターは、本来
・耐候インキ
・ラミネート加工
・UVカット
など、色あせを防ぐ工夫が必要です。

でも短期間の掲示だと、
「まあ、このままで大丈夫でしょ」
と普通の紙・普通のインキで作ることも多いんです。

その結果、紫外線に負けてしまい、
赤がオレンジに、青が白っぽく…
なんてことが起きるわけです。

もし街で色あせたポスターを見かけたら、
「これ、UV対策してないタイプだな」
と、ちょっとした“印刷屋の目”で見てみるのも面白いかもしれません。

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横浜の印刷会社シュービの村田です。
今日は、日常の中にひっそり紛れ込んでいる“環境にやさしいマーク”のお話を少し。

先日フィレオフィッシュを食べたときに、箱の横に青いチェックマークのロゴがありまして。
「あれ? これ何かの認証だったよな…」と思ってよく見たら MSC 認証 のマークでした。

MSC というのは、
“持続可能な漁業で獲られた魚” に付けられる海のエコラベル のこと。

 ※昨日ワシントン条約締約国会議で、ウナギ属全体を対象にした規制拡大案が否決され
  ほっとしました

つまり、フィレオフィッシュに使われている白身魚は
「ちゃんと海の資源を守りながら獲られた魚ですよ」
という、いわば“お墨付き”なんですね。

一方、紙のほうは FSC

そして紙製品にはおなじみの FSC 認証。
こちらは、

“きちんと管理された森の木を使って作られた紙” の証

です。

印刷物を扱う身としては、このマークの事は深く知らなければなりません。
FSCもちょっと前までは珍しかったのに、最近は街のあちこちで目にするようになりました。

印刷物を扱っていると、やっぱり
「この紙って、どこの森の木なんだろう?」
なんて考えることがあります。

魚も紙も、どちらも本当に貴重な資源。
“ちゃんとした方法でつくられているかどうか” を知ることって、
私たちができる環境配慮の第一歩なのかもしれません。

◆意外と身近なサステナブル

FSC も MSC も、実はスーパーやカフェ、ファストフード店など、
身の回りにどんどん増えてきています。

特別なことをしなくても、
マークが付いているものを選ぶだけで、ちょっと未来のためになる。

そんな、気軽に続けられるサステナブルです。

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横浜の印刷会社シュービの村田です。

今朝はNHKの「チコちゃんに叱られる!」を観ていたら、

ついついチコちゃんに引き留められてしまい、危うく遅刻するところでした。

なぜかというと、今日のテーマが「A判とB判」だったんです。

印刷屋としては、これはもうチャンネルを変えるわけにはいきません。

■ チコちゃんの答えは「A判だけだと日本人にしっくりこなかったから」

なるほどなぁと思いました。

確かに、私の子どものころを思い返してみても、教科書をはじめ身の回りの紙製品は

ほとんどがB判でした。

A判は仕事で使うくらいで、生活の中で触れる機会はあまりなかったように思います。

大河ドラマ「べらぼう」に登場する蔦屋重三郎が作っていた本も「四六判」でしたし、

日本人にとってはA判よりも、昔からの本のサイズのほうが「しっくりくる」のかもしれませんね。

■ A判とB判の成り立ち

少し専門的な話になりますが、

A判はドイツで生まれた国際規格(ISO 216)で、

「A0が1平方メートル」「縦横比は√2:1」という決まりがあります。

これを基にしてA1、A2、A3…と半分にしていくことで、

どのサイズでも同じ比率を保つように設計されています。

一方、日本ではこのA判だけではサイズが中途半端に感じられたため、

A判より一回り大きいB判(日本独自のJIS規格) が誕生しました。

日本人の感覚に合うように作られた規格だったわけです。

 印刷機 用紙を送り込むヘッダー部分 エアーで用紙を捌き一枚一枚を正確に送り込む

■ 製紙業にも渋沢栄一が関わっていた!

そして今回の番組で一番驚いたのは、

あの 渋沢栄一翁が製紙業の礎を築いていた という話。

彼が設立に関わった「抄紙会社(しょうしがいしゃ)」が、

現在の 王子製紙 です。

弊社でも印刷用紙のほとんどは王子製紙さんの製品を使わせていただいており、

改めて長いご縁を感じました。

実は以前、埼玉県の「渋沢栄一記念館」にお邪魔したことがあるのですが、

改めて今日の番組を見て、あのとき見た展示の重みを思い出しました。

A判は国際規格、B判は日本独自の規格。

日本人には昔からの本のサイズ(四六判など)のほうが馴染みが深い。

製紙の歴史には渋沢栄一も深く関わっている。

今朝のチコちゃん、なかなか勉強になりました。

印刷屋としても改めて「紙の歴史と文化」に感謝する朝でした。

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横浜の印刷会社シュービの村田です

今日は寒くも暑くもなく、過ごしやすい一日でした。

ニュースで「日本の四季がなくなって、二季になっていく」と聞きましたが、

本当に毎年40度の夏が来てしまうのでしょうか。少し心配になりますね。

さて、写真の赤丸部分は印刷の際に大切な「見当(けんとう)」を確認するため、

紙の端に2mmほど印刷されるようにした“見当パッチ”です。

印刷機には、印刷を常に用紙の同じ位置に合わせるための見当装置が2カ所付いています。

前見当装置と横見当装置です

そのうちの横方向の装置を「引き針」と呼びます。

この引き針がうまく機能しないほど、用紙が離れすぎないように給紙台に紙を積むのですが、

ごくまれに、針が引けない位置を用紙が通過してしまうことがあります。

そうしたときには警告ブザーが鳴るようになっていて、

その箇所に合紙を入れておき、印刷後に確認します。

見当パッチ部分に色が付いていなければ、すぐに針飛びを確認できます。

現在、印刷を担当しているのは印刷歴30年以上の一級技能士。

もちろん針飛びなどはありませんが、

「転ばぬ先の杖」という気持ちで、今日も慎重に印刷しています。